NobleAme’sdiaryをご覧の皆さん、こんばんは!
今日は『洋裁のプロが教える縫い方⑥』と言う事で書いていきたいと思います(*^-^*)
今日は、
・いせ込みのテクニック
・伸ばしのテクニック
について書いていきます。
それでは
いせ込みとは?
生地と生地を縫い合わせる時、同じ長さを縫い合わせるのは比較的簡単ですが、箇所によっては寸法が異なる部分を縫い合わせることが有ります。
基準となる仕上がり寸法より長いパーツを少しずつ縮めながら縫う事をいせ込みと言います。
洋服にはこのテクニックが多用されており、これにより、美しい仕上がりになったり、身体に沿った服が出来上がります。
片方の生地を縮める縫い方はいせ込みの他にギャザーがあります。
ギャザーは、いせ込みよりももっと生地を縮めて縫い合わせ、見た目上極小のタックが連なったようになります。
いせ込みが洋服のどんな部分に使われているのかを説明していきます。
・襟先や、ポケットのフラップ(雨蓋)の外周。
表側に来る生地をいせ込むことによって、襟やフラップが外に跳ねるのを防ぎます。
表と裏を同じサイズで縫い合わせると、表側に跳ねたり、縫い目が表側に見えたりし
て美しくありません。
・袖山
袖山はいせ込みが最も多く使われる個所です。ウールなどのジャケットの袖山はAH
(アームホール)に合わせて袖の一番上がふわっと乗っかる様に形作られている物が
美しい袖と言われます。(ドロップショルダーや、カジュアルでAHをステッチで押さ
えるものは除きます。)
この様に美しい服を仕上げるには避けては通れないのがいせ込みです。
ざっくりとしたイメージで着る服にはほとんどいせ込みのテクニックは使われていませんが、スーツなどでは100%と言っても良いほどこのテクニックが使われています。
もし、ご自身の服をみて、襟先が跳ねている部分があるとすると、
1,いせ込みが入っていない
2,縫製が下手
3,表側の生地に貼った接着芯が縮んだ
などの理由が考えられます。
洋服を買われるときでも、このようなことに気を付けると、不良品を避けることが出来るので、是非注意深く見てみてください(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
次は伸ばしのテクニックについて
伸ばしのとは?
いせ込みの様に多用するテクニックではありませんが、分かりやすい例で言うと、スラックスなどは伸ばしのテクニックが使われています。
スラックスの股ぐりを縫う際、適度に伸ばしながら縫う事により、生地が地の目通りに戻ろうとする性質を活かし、身体に沿うようになることと、動きに引っ張られたときに糸が切れて縫い目がほつれない様になります。
スラックスの後ろ身頃の股下の膝から上の部分は図の様に三角に飛び出した形状にパターンが引かれます。
股ぐりから膝の方へ延びる縦の線を伸ばしながら、お尻の方へ点線で囲った部分を追い込んでいきます。この作業で、お尻の丸みに沿うような美しいシルエットが作られます。
この様に、洋裁をするにあたって、欠かすことのできないいせ込みと、伸ばしについて説明させていただきました(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
伸ばしに関しては、かなり上級編ですが、いせ込みに関しては、慣れると綺麗に仕上がるので洋裁がもっと楽しくなります(*^-^*)
ハンドメイドの雑誌などでパターンがついている物を使われる方は多いと思いますが、自分でいせ込みや、伸ばしをいれたパターンを作ってみると、新しい発見が有ったり、自分なりのテクニックを磨くことが出来て、一層楽しみが増えるかもしれませんよ(^^♪
始めは難しいですが、慣れるとなんてことない事ばかりです。
是非チャレンジしてみてください。
僕のブランド、NobleAmeで販売している商品は、手間を出来るだけ掛けずに美しく仕上げるようにデザインやパターンを考えてはいますが、随所にいせ込みのテクニックは使用しています。
このバッグの裾の丸い部分もマチの長さより、表に見える部分の長さが長くなっており、その分をいせ込んで縫っています。
このことにより、外はねすることなく、美しくすっきりとしたカーブが構成されます(*^-^*)
他の商品も是非、ご覧になってくださいね!<m(__)m>
今日のところはこの辺で(*^-^*)
ではまた!