Noble Ame’sdiaryをご覧の皆様、こんばんは!
今日はまた愚痴です(*´Д`)
SNSを見るとハイブランドのロゴがプリントされた服を着ている人を多く見かけます。
そのブランドが好きだと言うのは良いのですが、ブランドがそれをデザインした服として販売しているのが僕としては非常に納得がいかないので書いていきます。
ビッグロゴのTシャツ等はあまり流行らないと言われながら毎シーズン作るんよね。
大手ハイブランドがブランドロゴのみがプリントされたTシャツを販売する理由と、それを高額で購入するユーザーの心理
現代のファッション業界において、ハイブランドのロゴがプリントされたシンプルなTシャツが数万円、時にはそれ以上の価格で販売される光景は珍しくありません。このようなTシャツは、しばしば「ロゴT」と呼ばれ、特にラグジュアリーブランドが手掛ける場合、プレミアム価格が設定されます。では、なぜこうした一見シンプルなアイテムに、消費者は多額の金額を支払ってしまうのでしょうか?また、ブランド側がこのような商品を積極的に展開する理由は何なのでしょうか?
1. ハイブランドがロゴTシャツを販売する理由
a. ブランド認知と宣伝効果
ハイブランドにとって、ロゴが大きくプリントされたアイテムは絶好の広告手段となります。ファッション界では、広告費用は莫大なものです。しかし、ロゴTシャツを販売することで、消費者自身がブランドの「歩く広告塔」となり、街中やSNSでロゴを目にすることで、ブランドの認知度が広がります。これは特に、ファストファッションが台頭し、消費者が手軽にファッションを手に入れる時代においても、ブランド力を維持する重要な戦略です。
既に認知度の高いブランドがブランドロゴを露出させて何になるというのか、嘆かわしい。。。。
b. 高い利益率
シンプルなTシャツにロゴをプリントするだけという商品は、制作コストが非常に低いため、ブランドにとって非常に高い利益率をもたらします。高級素材や特別なデザインを必要としない分、ロゴTシャツは短期間で大量生産が可能であり、それを高価格で販売することで、ブランドの利益を大幅に増やすことができます。つまり、低リスク高リターンのアイテムとして、ブランドの利益確保に大きく貢献します。
正直原価率5%くらいですよ(;一_一)
c. マーケットへの参入ハードルの低さ
高級ファッションブランドにとっては、新規の顧客を取り込むための「エントリーポイント」として、ロゴTシャツは効果的です。例えば、バッグやコートなど高価格帯の商品は初心者には手が届きにくいものです。しかし、ロゴTシャツであれば比較的低価格(とはいえ数万円以上)で購入できるため、**「初めてのハイブランドアイテム」**として若い世代や新しい顧客層にアプローチすることができます。この戦略は、顧客をブランドファンへと育て、将来的にさらなる高価格商品への購買を促すことを狙ったものです。
d. ストリートファッションとの融合
ハイファッションとストリートファッションが融合するトレンドが続いており、特に若者をターゲットにしたブランドは、ストリートウェアの要素を積極的に取り入れています。ロゴTシャツはその象徴的なアイテムの一つであり、カジュアルでありながら高級感を醸し出すファッションとして位置付けられています。例えば、バレンシアガやヴェトモンといったブランドは、こうしたストリートとラグジュアリーの境界線をぼかしながら、大きなロゴを配したTシャツを多数リリースしています。
2. 高額なロゴTシャツを購入するユーザー心理
次に、このようなシンプルなロゴTシャツに対して高額を支払う消費者の心理について考えてみましょう。
a. ステータスシンボルとしてのブランド
ロゴTシャツの購入者の多くは、そのロゴが持つブランドステータスに惹かれています。ハイブランドのロゴを身に着けることは、一種の自己表現であり、**「自分はこれを買うだけの経済力やセンスを持っている」**というメッセージを周囲に伝えます。これにより、ブランドロゴが単なるデザインではなく、社会的地位や成功を象徴するものとして機能するのです。
b. SNS時代の自己ブランディング
SNSの発展に伴い、ファッションは個人のアイデンティティを表現するための重要なツールとなっています。特にInstagramなどでは、ハイブランドのロゴが見えるアイテムを身に着けて投稿することが、自身のブランド力を高める手段として広く利用されています。フォロワー数を増やし、自身をファッションリーダーとして位置付けるためには、ハイブランドのロゴTシャツが「簡単かつ効果的」なアイテムとなります。
c. ファッションの「文化的資本」
消費者がハイブランドのロゴTシャツにお金を使うのは、単にその物理的な価値やデザインのみに限りません。ピエール・ブルデューの文化的資本理論に基づけば、こうしたブランドアイテムは消費者にとっての**「文化的資本」**ともなります。これは、ファッションの知識や経験、センスといった無形の価値を高める要素として機能し、それを持つことで社会的な位置づけや人間関係において優位に立つことができるというものです。
d. 自己満足感と他者からの評価
また、多くの消費者にとって、ハイブランドの商品を所有することそのものが自己満足感を得るための手段です。これにより、他者からの評価が上がり、さらなる自信や幸福感が得られるという循環が生まれます。ファッション業界では、外見的な評価が非常に重要視されるため、ロゴTシャツを着ることが、**「見られること」**への欲求を満たす要素の一つとなっています。
3. ロゴTシャツを買うことの「センスのなさ」について
一方で、こうしたシンプルなロゴTシャツに多額の金額を支払うことを**「センスのない行動」**と捉える見方も少なくありません。これは、以下の理由によるものです。
a. コストパフォーマンスの悪さ
一般的にTシャツは、素材やデザインによって価格が変動しますが、ロゴのみがプリントされた商品が数万円もする場合、製品自体のコストパフォーマンスは非常に低いと言えます。つまり、同じ価格で手に入る他の商品や、手作りアイテムに比べて、ロゴTシャツはその価値を正当化する要素が少ないのです。
b. ブランドロゴに依存するファッションセンス
ファッションは自己表現の一環であり、個性やセンスを反映するものであるはずです。しかし、ブランドロゴに依存するスタイルは、他者との差別化が難しく、個性を失う可能性があります。ファッションセンスが良いとされる人々は、必ずしも高価なブランドロゴを誇示することなく、自分なりのスタイルや感性を持っていることが多いです。そのため、ブランドロゴのみで高価格を払うことを、**「センスの欠如」**として揶揄する意見が存在します。
c. 「一過性のトレンド」に対する懸念
ロゴTシャツは一時的なファッショントレンドの影響を受けやすく、数年後には時代遅れになることも少なくありません。こうした一過性のトレンドに多額を支払うことは、ファッションの長期的な価値を考えない消費行動として批判されることがあります。
まとめ
ハイブランドがロゴTシャツを販売するのは、戦略的かつ収益性の高いビジネスモデルの一部であり、消費者にとっては自己表現や社会的地位を高めるためのツールとなっています。しかし、その一方でハイブランドがロゴTシャツを販売し、それが高価格で購入される背景には、ブランド認知や収益性、新規顧客の獲得、ストリートファッションとの融合などのビジネス的な戦略があります。消費者はそのロゴを「ステータスシンボル」として捉え、SNS時代においては自己ブランディングの一環としても活用されます。ブランドのロゴを誇示することで、社会的な認知度や地位を高める意図が見られる一方で、個性の欠如や一過性のトレンドに多額の投資をする行為が「センスのなさ」として批判されることも少なくありません。
消費者がロゴTシャツに高い金額を支払うのは、経済的余裕を示すためであったり、SNS上での注目を集めるためだったりしますが、長期的なファッションセンスの観点からは、時には批判の対象になることもあります。
まぁ着てる人ってよりもファッションを創造する立場のブランドが嬉々として作ってしまっているという現状に問題があると思いますね(;一_一)
まったくもって嘆かわしい。
お目汚しでした<m(__)m>
今日のところはこの辺で。