Noble Ame’sdiaryをご覧の皆様、こんばんは!
今日は僕が強く共感を感じたヴィヴィアンウエストウッドの言葉に関して書いていきたいと思います♪
この世は物に溢れていて、どこへ行ってもそれなりの物が売っている。
しかも近年、古着が見直され、古着業界は大賑わいの状況。
新たに古着屋さんを始める人も多くなり、新品が売れるのはファストファッションが大部分。
バブル期、日本のファッション業界は作れば売れる時代だったそうです。
メーカーは先を争うように服を作り、縫製工場はパンク状態。
縫製工場がメーカーよりも立場が上だったことも有ったとか。
今は、売れないメーカーはどんどん淘汰され、ファストファッションを主とするメーカーと、規模を縮小したデザイナーズブランド、老舗ハイブランドが鎬を削る状況が続いている。
売れない服は大量在庫としてアウトレットモールに並び、それでも売れ残った物は焼却処分されることも有るという。
それでも企業はSDGS等と上辺だけの言葉を大義名分に生産活動を繰り返している。
ヴィヴィアンウエストウッドの言葉には現在のファッション業界を取り巻く状況に警鐘を鳴らすものでもあったのかも知れない。
ヴィヴィアン・ウエストウッドの哲学:「購入する前に考えなさい、ファッションには意味がある」
ヴィヴィアン・ウエストウッドは、ファッション界で最も革新的で影響力のあるデザイナーの一人であり、その功績と哲学は彼女が亡くなった後も強く残っています。彼女は、ファッションが単なる衣服を超え、社会的・政治的メッセージを伝える力を持つものと考え、消費者に対してその選択を意識的に行うよう訴えました。彼女の言葉「購入する前に考えなさい、ファッションには意味がある」は、現代のファッションに対する消費者の姿勢に対する重要な警告として受け止められています。
ヴィヴィアン・ウエストウッドの生涯
ヴィヴィアン・ウエストウッドは1941年4月8日、イギリスの労働者階級の家庭に生まれました。幼少期から創造力に満ち溢れ、独自の感性を磨き、ファッションの世界で自らの道を切り開いていきました。特に1970年代のパンクファッションムーブメントの中で、彼女はロンドンのキングズ・ロードでセックス・ピストルズや他のパンクバンドにインスパイアされた大胆で反体制的なデザインを発表し、瞬く間にファッション界のアイコンとなりました。
彼女のデザインは社会的なメッセージを含み、服が単なる消費財ではなく、時には政治的、時には文化的な力を持つものであることを示しました。1976年の「セディショナリーズ」コレクションは、彼女の最も象徴的な作品の一つとして評価され、パンクファッションの象徴となりました。
ウエストウッドは2022年12月29日、ロンドンの自宅で平穏に亡くなりました。享年81歳。彼女の最後の瞬間は、家族に囲まれ、静かに人生を閉じたと言われています。彼女の死は世界中のファッション界にとって大きな喪失となり、多くの追悼が捧げられました。
ファッションと社会に対する責任
ヴィヴィアン・ウエストウッドは、ファッションが消費社会における重要な要素である一方で、その背後にある社会的・環境的な影響を強く意識していました。彼女は、服を購入する前にその意味や影響を考えるよう強く訴えました。「購入する前に考えなさい、ファッションには意味がある」という言葉は、単におしゃれを楽しむのではなく、その背後にある倫理的・社会的問題に目を向ける必要があるという彼女のメッセージを端的に表しています。
ウエストウッドは、過剰な消費と「ファストファッション」が引き起こす環境問題を鋭く批判し、持続可能なファッションの重要性を強調しました。彼女のデザインは、しばしばリサイクル素材や倫理的に生産された生地を使用し、消費者に対して意識的な選択を促すものでした。このアプローチは、現代のサステナブルファッションムーブメントに大きな影響を与えています。
ファッションを通じたメッセージ
彼女のデザインは、常に社会問題に対する強いメッセージを含んでいました。例えば、彼女のファッションショーでは、気候変動や環境問題に対する意識を高めるための活動が取り入れられており、ファッションを通じて消費者に対する啓発を試みました。彼女の作品は、単に美的な価値を追求するものではなく、社会や政治に対しても声を上げる手段として機能していました。
ウエストウッドの哲学は、彼女のファッションを超えて、広く社会に影響を与えています。特に、環境問題や社会的正義を訴える活動家としての彼女の姿勢は、ファッション業界全体にとっても重要な影響を与え続けています。
売れ残った服がどうなるのか?
1. 割引販売やアウトレット
多くのブランドは、売れ残りの衣類をシーズン終了後に大幅な割引価格で販売するか、アウトレットストアで販売します。これにより、在庫を削減し、少なくとも一部のコストを回収することができます。
2. 寄付
一部の企業は、売れ残った衣類をチャリティー団体や支援組織に寄付することがあります。例えば、発展途上国や低所得層向けに寄付されるケースが一般的です。しかし、こうした寄付が大量に行われることで、地元の繊維産業に悪影響を与える可能性も指摘されています。
3. リサイクル
サステナブルな取り組みとして、衣類のリサイクルが増えています。衣類は繊維に分解され、新しい衣料品やその他の製品(断熱材、掃除用布など)に生まれ変わることができます。H&MやZaraのようなブランドは、リサイクルプログラムを導入して、顧客が古い衣類を店舗に持ち込むことができる仕組みを提供しています。
4. 破棄
残念ながら、いまだに多くの売れ残った衣類が廃棄されることがあります。特にファストファッションブランドでは、売れ残った衣類を処分するために焼却処理するケースも少なくありません。これはブランドの価値を保つために意図的に行われることがあり、特に高級ブランドでは、割引による価値の低下を防ぐために未販売品を廃棄することがあります。
5. 再販売プラットフォーム
近年では、売れ残った衣類を再販売するオンラインプラットフォームも増えており、在庫をeBay、Depop、Vestiaire Collectiveなどのマーケットプレイスで売ることが一般化しています。これにより、企業は在庫を廃棄するのではなく、より広い市場で新しい顧客にアプローチできます。
これらの選択肢のいずれが取られるかは、ブランドのポリシーや経済的な考慮によるところが大きいですが、最近では環境保護の観点からリサイクルや再利用の取り組みが増加しています。
ですが、企業が表向きに発信する事と実際にやっている事の乖離がどうしても存在するのは皆さんもご存じの通り。
まとめ
ヴィヴィアン・ウエストウッドの言葉「購入する前に考えなさい、ファッションには意味がある」は、ファッション業界の未来に対する強いメッセージです。彼女の言葉は、消費者に対してその選択が持つ影響を深く考えるよう促し、ファッションが社会に対してどのように力を持つかを再認識させてくれます。彼女の功績は、ファッションの枠を超え、持続可能な未来と社会的正義に向けた意識を高めるものとして、今後も世代を超えて語り継がれていくことでしょう。
Noble AmeではSDGS等と御大層な事は言えません。
僕が作りたいと思ったもの、良い物を長く使って欲しい、付喪神が宿るほどに、、、、。
そういった気持ちでモノづくりに取り組んでいます。
良かったら見ていってくださいね<m(__)m>