Noble Ame’sdiaryをご覧の皆様、こんばんは!
今回は、夏のファッションに欠かせないTシャツについて、特に襟ぐりや裾の始末、そして伸び止めの必要性について等、細部にわたって詳しくご紹介します。Tシャツはシンプルなアイテムですが、その仕立てのディテールが着心地や耐久性に大きく影響します。
襟ぐりの始末
Tシャツの襟ぐりの始末にはいくつかの方法があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
リブ(Ribbed Neckline)
リブは、伸縮性のある素材を使って襟ぐりを仕上げる方法です。よく見られるのはクルーネックやVネックのTシャツです。リブは首にフィットし、着脱が容易であるため、カジュアルなスタイルに適しています。異素材のリブや、共布のリブなど、種類も豊富で最もオーソドックスな襟ぐりと言えます。
写真は後ろ襟ぐりに後述の伸び止めとして裏パイピング始末を施してあります。
リブと身頃とはロックミシンで縫い合わせる事が多く、リブのつなぎ目は左肩に持ってくることがほどんどです。
パイピング(Piping)
パイピングは、襟ぐりの端に別の布を巻きつけて縫う方法です。これにより、襟ぐりの強度が増し、デザイン的なアクセントになります。パイピングは少しフォーマルな印象を与えるため、カジュアルからビジネスカジュアルまで幅広く使えます。
写真は共布のパイピング始末で裏側は折り込まずに表から裏振りミシンで押さえているようです。リブよりも伸びにくく頑丈です。
裏パイピング(Faced Binding)
裏パイピングは、襟ぐりの内側に布を当てて仕上げる方法です。外見上はシンプルでスッキリとしたデザインになりますが、内側にはしっかりとした構造があり、耐久性が高まります。
写真は上から工程ごとに重ねてあり、一番下(重ねてある一番上)が仕上がりです。
何故後ろ中心に接ぎ目を持ってきたのか(*´Д`)
裾の始末
次に、Tシャツの裾の始末について見てみましょう。裾の仕上げ方もTシャツの見た目や着心地に大きく影響します。
裏振り二本針(Double Needle Hem)
裏振り二本針は、裾を二本の針で縫いながら裏側はロックミシンの様にほつれ留めになる方法です。この始末は非常に丈夫で、Tシャツの裾がほつれにくく、長期間使用してもほつれにくいです。カジュアルなTシャツに多く見られます。
裏振り三本針(Triple Needle Hem)
裏振り三本針は、裾を三本の針で縫いながら裏側はロックミシンの様にほつれ留めになる方法です。さらに強度が増し、特にスポーツやアクティブなシーンで着用するTシャツに適しています。耐久性が高く、頻繁に洗濯しても形が崩れにくいです。
表には三本のステッチ又は、ミシンの種類によっては表にも飾りの横振りをいれ、両振りミシンとして使用できるものも有ります。
裾引き始末
裾引き始末は、ロックミシンに専用のアタッチメントを付けて裾をロックしながらかがる方法です。この始末はフラットな仕上がりになり、肌に優しく、快適な着心地を提供します。特に薄手のTシャツやラウンジウェアに適しています。
耐久性はあまり高くありませんが、カジュアルになりすぎず、シンプルな仕上がりです。
あまり伸びないので良く伸びる素材には不向きです。
伸び止めの必要性
Tシャツの後ろ襟ぐりと肩部分に伸び止めを施すことは非常に重要です。
後ろ襟ぐりの伸び止め
Tシャツの後ろ襟ぐりは、着脱時に最も引っ張られる部分の一つです。ここに伸び止めを施すことで、襟が伸びてしまうのを防ぎ、長期間にわたって形を保つことができます。伸び止めにはテープやステッチが使用され、デザインに影響を与えないよう工夫されています。
肩の伸び止め
肩はスピンテープと言われる伸び止めテープをロックミシンの中に入れ込む縫い方が多く使用されています。
肩部分も、日常の動作や洗濯によって負担がかかる箇所です。肩に伸び止めを入れることで、Tシャツが肩から落ちたり、形が崩れたりするのを防ぎます。これにより、Tシャツの耐久性が向上し、長く愛用することができます。
まとめ
Tシャツの襟ぐりや裾の始末、そして伸び止めについて詳しくご紹介しました。これらのディテールがTシャツの見た目や着心地、耐久性に大きく影響することを理解していただけたでしょうか?次にTシャツを選ぶ際には、ぜひこれらのポイントに注目して、自分に最適な一枚を見つけてください。
Noble AmeでもTシャツ、一応有るんですよ、、、、ひっそりと。
それでは、次回のブログ記事をお楽しみに!
Noble Ame’s Diaryでした。