NobleAme’sdiaryをご覧の皆さん、こんばんは!
今日は『洋裁のプロが教える縫い方講座⑩アイロンの事』と言う事で書いていきたいと思います(*^-^*)
アイロンは、洋裁にとって、無くてはならない物です。
僕なんかは裁断とアイロンが上手な人が、上手に縫える人だと思っているくらいです
(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
NobleAmeでもアイロンの作業はかなり重視していますよ♪
アイロンの歴史
火熨斗(ひのし): 火熨斗は、熱した金属の熱と重みにより、布を伸ばすという工夫が中国において古くからありました。日本では、平安時代に編纂された辞書『倭名類聚抄』に火熨斗が記載され、貴族の邸宅などで使われていました。
形は柄杓や片手鍋の様な物で、中に炭を入れて底面で服をなぞってシワを取る感じですね(*^-^*)武士が袴のシワを取るのにも使っていたはずです。
炭火アイロン: 炭火アイロンは本体内部に着火した炭を入れ、その熱を利用して衣類のしわ伸ばしや形なおしを行う器具で、幕末頃に英国から日本に輸入されました。
形は現代のアイロンに近いですが、アイロンの上部が蓋になっており、中に炭を入れて使います。
こて形アイロン: こて形のアイロンは、石、鉄、銅等で制作され、使用する時はアイロンストーブと言われる専用のストーブの上及び周囲に乗せて加熱するものでした。
電気式アイロン: 20世紀初頭から普及した電気式アイロンは、電気によって熱を発生させるアイロンを指します。これを発明したのはトーマス・エジソンで、現代では電熱線に電流を流すことによって発生するジュール熱を熱源とするものが一般的となりました。
コードレスアイロン: 1988年にパナソニックが日本初のコードレスアイロンを発売しました。
以上のように、アイロンの歴史は古代から現代まで、さまざまな形状や熱源を経て進化してきました。それぞれの時代の技術や生活スタイルに合わせて、アイロンは常に進化し続けています。
工業用アイロン
縫製工場のアイロンはこんなのが多いですね。
持ち手にボタンや、レバーが付いている物が有り、スチームを出します。
アイロン台はバキューム付きが必須
バキュームアイロン台について
アイロンの作業で、大切なのが極める(きめる)と言う事です。
アイロンは、熱もしくはスチームや霧吹きによる水分で生地の繊維の結びつきを緩め、柔らかくしたところを形成します。
この時、急激に冷やすことで、任意の形状を保てるようになります。
以前の記事でも紹介しましたが、
バキュームアイロン台が無い場合はこの様な道具で生地を冷ますことと蒸気を吸い取ることを同時に行います。
この作業がしっかりできていないと、美しい仕上がりにはなりません(*´Д`)
綺麗な木の板でも代用は出来ますよ(*^-^*)
プラスティックの物差しや、金尺等でも冷やすことは出来ますが、上記を吸い取ることが出来ないので、効果は弱めです。
アイロン時の便利グッズ
アイロン作業する時にめちゃくちゃ便利なのがこれ!
何センチに折るとかの作業の時、きっちり折りたいから寸法測りますよね?でも方眼尺などを使うとアイロンで溶ける事が有りますし、方眼尺50cmの物が多いので、大きくて使いづらかったりもします。
これなら溶ける心配もないし、手になじむ大きさで、非常に重宝します(*^-^*)
又、何年も使っていますが、目盛りが消えないんですよ( ゚Д゚)
僕は厚物縫いでミシンが進まないとき、押さえ金の片足の下にこの金尺を敷いて縫う事が有ります。これは縫製テクニックとしては、僕しかやってないような気がしますが、良い感じで縫えますよ(^_-)-☆
ステンレスで錆びないですしね!(ステンレスはもともと錆びてるとも言いますが)
それとこれ↓
角出し等に使う目打ちですね!
この二つが有ればアイロン作業が捗ります!
まとめ
如何だったでしょうか?
アイロンの歴史から、便利グッズまでお伝えしましたが、何度も言いますが、アイロンと裁断が上手な人が綺麗な物を作ることが出来るのです。
縫う前、縫った後のアイロンがとても大切です。
メンズの仕立て屋さんなんかは、アイロン一つでとてつもないテクニックを発揮します。
例えば僕が一度見たことあるのは、ポケット口の裏にスレキを当てるのに、糊付けしたスレキをアイロンのヘリでスっと擦ると、スレキが均等に波打っていて、それだけでイセ込みがなされているのです。
アイロンは面倒なことも多いのですが、洋裁には避けて通れない道です!
その為の参考になれば嬉しいです(*^-^*)
今日のところはこの辺で(*^-^*)
では又!