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本日は、ファッション界の巨匠であるユベール・ド・ジバンシィ(Hubert de Givenchy)が手掛けた映画衣装の中でも、特に有名な作品を取り上げ、その華麗なデザインが映画とファッション業界に与えた影響についてお話しします。
ジバンシィとオードリー・ヘプバーンの特別な関係
ジバンシィは、フランスのファッションデザイナーで、1950年代から90年代にかけて活動しましたが、そのキャリアの中でも特に輝いているのは、ハリウッド女優オードリー・ヘプバーンとの協力です。二人のコラボレーションは、映画史とファッション史に深い足跡を残しています。ジバンシィがデザインした衣装は、ヘプバーンの美しさと優雅さを引き立て、彼女のアイコン的なスタイルを作り上げました。
ジバンシィが手掛けた映画衣装
以下に、ジバンシィがオードリー・ヘプバーンのためにデザインした衣装が登場する代表的な映画をご紹介します。
1. 麗しのサブリナ (Sabrina, 1954年)
ジバンシィとオードリー・ヘプバーンのコラボレーションが初めて結実したのが、この「麗しのサブリナ」です。ヘプバーン演じる主人公がパリで洗練されたファッションを身に着けて帰国するシーンでは、ジバンシィがデザインした黒のカクテルドレスが登場します。この衣装は、映画のストーリーの中でサブリナの成長と変身を象徴しています。また、この映画はジバンシィとヘプバーンの長い友情と仕事上のパートナーシップの始まりでもありました。
2. ティファニーで朝食を (Breakfast at Tiffany's, 1961年)
「ティファニーで朝食を」は、オードリー・ヘプバーンの代表作の一つであり、映画史に残る名シーンが数多くありますが、その中でもジバンシィがデザインしたリトル・ブラック・ドレスは特に有名です。このドレスは、ヘプバーンが演じるホリー・ゴライトリーの象徴ともいえる存在となり、後世のファッションにも大きな影響を与えました。シンプルながらもエレガントなドレスは、ジバンシィのデザイン哲学そのものを体現しており、現代でも「LBD(リトル・ブラック・ドレス)」は、時代を超えて愛されています。
3. パリの恋人 (Funny Face, 1957年)
この映画では、ヘプバーンがパリのファッションモデルとして活躍する役柄を演じており、ジバンシィのデザインした数々の衣装がスクリーンを彩ります。特に、ヘプバーンが赤いイブニングドレスを身にまとい、階段を駆け下りるシーンは印象的です。ジバンシィのデザインは、映画の中でオードリーのキャラクターをスタイリッシュかつ洗練された女性として描き出し、彼女の魅力を最大限に引き出しました。
4. シャレード (Charade, 1963年)
「シャレード」はサスペンス映画ですが、ヘプバーンが身に着けたジバンシィの衣装は、映画の雰囲気をより一層洗練されたものにしました。この映画では、彼女が身に着けるエレガントなコートやドレスが彼女のキャラクターに信頼感と品格を与え、ファッションが映画のストーリーテリングにどれほど影響を与えるかを示しています。
5. おしゃれ泥棒 (How to Steal a Million, 1966年)
この映画でも、ジバンシィはヘプバーンのために美しい衣装をデザインしました。特に、彼女が着用した白いレースのマスクと黒のドレスは、その時代を象徴するアイコニックなルックとして知られています。この作品での衣装は、映画のコメディ的要素を引き立てながらも、彼女の優雅さを保っています。
ジバンシィのデザイン哲学
ジバンシィのデザインは、常にシンプルさとエレガンスを重視していました。彼は、過度に装飾的なデザインではなく、シルエットや素材に重点を置いたスタイルを好みました。この哲学は、彼が手掛けた映画衣装にも反映されており、オードリー・ヘプバーンの衣装は常にシンプルながらも洗練されており、彼女の自然な美しさを引き立てるものでした。
ジバンシィと映画ファッションの影響
ジバンシィが手掛けた衣装は、映画界だけでなく、ファッション業界にも大きな影響を与えました。彼とヘプバーンのコラボレーションは、映画ファッションが単なる衣装を超え、キャラクターの性格や映画のトーンを形作る重要な要素であることを示しました。また、彼のデザインは後のデザイナーたちに多大な影響を与え、シンプルでありながらエレガントなファッションが時代を超えて支持される基盤を築きました。
まとめ
ユベール・ド・ジバンシィが手掛けた映画衣装は、オードリー・ヘプバーンとのコラボレーションを通じて永遠に映画史に刻まれています。彼のシンプルでエレガントなデザインは、映画のストーリーやキャラクターをより魅力的に見せる重要な要素となり、今でも多くのファッション愛好者やデザイナーに影響を与え続けています。
映画とファッションが交差する地点において、ジバンシィの名前はこれからも語り継がれるでしょう。彼の作品を通じて、私たちはファッションがいかに物語を語り、視覚的に感動を与える力を持っているかを再確認することができます。
ぜひ、次回これらの映画を観る際には、ジバンシィのデザインに注目してみてください(*^-^*)
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